オンラインカジノの人気が高まるにつれ、オンカジ関連のトラブルや詐欺被害が増加傾向にあります。
特に、オンラインカジノを商材としてねずみ講に勧誘されるという被害は多数報告されています。ねずみ講はそもそも稼げない仕組みになっているため、勧誘されても真に受けないよう注意が必要です。
今回は、オンラインカジノを商材としたねずみ講の手口や被害、対策について解説していきます。
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この記事を読んだらわかること
- オンラインカジノでネズミ講に勧誘する具体的手口
- オンカジねずみ講で受ける被害
- とんかつねずみ講の被害を避ける対策
- オンカジねずみ講・マルチ商法の被害事例
目次
- オンラインカジノのねずみ講に要注意
- ねずみ講とマルチ商法の違い
- オンラインカジノでねずみ講に勧誘する手口
- SNSで知り合った相手を勧誘
- マッチングアプリでデートに誘うふりをして勧誘
- 大学生や新社会人を狙って勧誘
- クラウドソーシングで説明会に誘導して勧誘
- 同窓会など久しぶりの再会で勧誘
- オンラインカジノのねずみ講で受ける被害
- 高額な入会金や月会費を支払わされる
- オンラインカジノでの賭けを強要される
- 無限連鎖防止法に抵触して罰則を受ける
- 解約や返金の交渉が難航する
- オンラインカジノのねずみ講・マルチ商法で実際に摘発された事例
- オンラインカジノのねずみ講の被害に遭わないための対策
- オンラインカジノに初期費用は必要ないことを知っておく
- 公式以外から収入を得られる話には要注意
- SNS上の稼いでいるアピールを信用しない
- オンランカジノを悪用したねずみ講まとめ
オンラインカジノのねずみ講に要注意
オンラインカジノを悪用したねずみ講では「オンカジを紹介すると権利収入を稼げる」という謳い文句で勧誘をしてきます。
基本的に、オンラインカジノを人に紹介して権利収入を得る方法はありません。上記のようにオンラインカジノに勧誘された場合、入会費や月会費を支払わせることを目的としているねずみ講だと考えましょう。
ねずみ講は「無限連鎖講」とも呼ばれており、上層の者が下層の者からお金を吸い上げる仕組みになっています。ねずみ講でお金を稼ぐことは絶対にできない上、法律にも抵触するため注意してください。
ねずみ講とマルチ商法の違い
ねずみ講はマルチ商法と混同されがちですが、両者は全く異なるものです。ねずみ講は商品が実在せず「お金を払う人が増えれば、自分もお金を稼げる」などという実体のない儲け話のことを指します。
一方のマルチ商法は商品が実在しており、第三者に商品を紹介して購入してもらうことによって紹介料を得られる仕組みです。
ねずみ講の勧誘は犯罪ですが、マルチ商法は特定商取引法に基づいて活動するのであれば犯罪にはなりません。
実体のない金品の受け渡しを目的としているねずみ講は「モノなしマルチ」とも呼ばれています。
オンラインカジノでねずみ講に勧誘する手口
オンラインカジノのねずみ講はどのような手口で勧誘が行われるのかを紹介します。
オンラインカジノでねずみ講に勧誘する手口
- SNSで知り合った相手を勧誘
- マッチングアプリでデートに誘うふりをして勧誘
- 大学生や新社会人を狙って勧誘
- クラウドソーシングで説明会に誘導して勧誘
- 同窓会など久しぶりの再会で勧誘
SNSで知り合った相手を勧誘
現代では多くの方がSNSアカウントを所有していることから、SNSを通じたねずみ講勧誘が頻繁に行われています。
SNSでは面識のない相手とのやり取りが不自然ではないため、日常会話から徐々に話題を広げ、勧誘に繋げてくるケースが多く見られます。
特にオンラインカジノや副業、投資関連のアカウントをフォローしているとターゲットになりやすいため、注意が必要です。
マッチングアプリでデートに誘うふりをして勧誘
マッチングアプリで知り合った相手とデートのつもりで出会ったにも関わらず、ねずみ講に勧誘されたというケースもあります。
出会ってすぐに「儲け話がある」「セミナーに来ないか」などと言われた場合、ほぼ間違いなくねずみ講の勧誘です。
メッセージやり取りの段階ではねずみ講の勧誘者だと気付けず、実際に会ってしまったという方も少なくありません。
ねずみ講の勧誘は男女関係なく行われています。相手に好意を抱いていると判断力が鈍る可能性があるため、注意しなければなりません。
大学生や新社会人を狙って勧誘
大学生や新社会人など、社会経験の浅い若者はねずみ講のターゲットになりやすいです。
新しい環境になって仕事やバイトなどに疲弊すると、「お金を楽に稼ぎたい」と考える方も一定数存在します。ねずみ講の勧誘者はそのような若者を狙い、「儲け話がある」などと吹聴して巧みに勧誘します。
特に大学のサークルやアルバイト先など、上下関係を利用した勧誘は非常に多いため、注意が必要です。
新生活では新たな人間関係を構築できてない場合も多く、「誘いを断って人間関係を壊したくない」という心理を利用されてしまいます。
クラウドソーシングで説明会に誘導して勧誘
コロナ禍の影響で在宅ワークや副業をしている方が増えたことから、クラウドソーシングで発注者を装ってねずみ講の説明会に誘導するケースもあります。
例えば、仕事に応募した後に「別案件を紹介したい」などと言われ、LINEやZoomの登録を促されたらねずみ講の可能性が非常に高いです。
クラウドソーシングを通したねずみ講のセミナーはオンラインで行われることが多く、仕事内容を明かさずオンラインセミナーに参加させようとします。
相手が仕事内容を頑なに明かさないときは、ねずみ講を疑いましょう。
同窓会など久しぶりの再会で勧誘
同窓会や成人式など、久しぶりに再会した旧友からねずみ講に勧誘されるケースもあります。相手が昔の知り合いなので無視することもできず、関係性によっては対面で断るのが難しく感じるかもしれません。
また、しばらく会っていなかった友達から個人的に呼び出され、カフェなどでねずみ講に勧誘されるパターンも多くあります。
友達からねずみ講に勧誘されるのは悲しいことですが、説得して理解してもらえる保証はないので、距離を置くのがベストです。
オンラインカジノのねずみ講で受ける被害
オンラインカジノのねずみ講に騙されるとどのような被害を受けるのかを解説していきます。
オンラインカジノのねずみ講で受ける被害
- 高額な入会金や月会費を支払わされる
- オンラインカジノでの賭けを強要される
- 無限連鎖防止法に抵触して罰則を受ける
- 解約や返金の交渉が難航する
高額な入会金や月会費を支払わされる
ねずみ講に勧誘されると、入会金や月会費などの名目で高額な費用を支払わされてしまいます。
費用は数十万円に及ぶことが多く、お金がないと断っても「すぐに元が取れる」などと言い、クレジットカードのリボ払いや消費者金融での借金を勧められます。
ねずみ講で稼げるのは上層にいる僅かな人数だけなので、借金は自分自身で返さなければなりません。また、利息が膨れ上がって損失が数百万円に及ぶ恐れもあります。
オンラインカジノでの賭けを強要される
オンラインカジノのねずみ講では、入会後に指定のオンラインカジノで毎月一定金額以上をベットすることを強要されるパターンがあります。
ねずみ講で稼ぐことは不可能なので、月会費と毎月のベット額でお金だけをどんどん吸い取られてしまいます。
また、ねずみ講で紹介されるオンラインカジノは違法に運営されている可能性が高く、お金をベットする行為は非常に危険です。
もしも違法運営のオンラインカジノであれば、摘発された際にベットした利用者も賭博罪に問われる恐れがあります。
無限連鎖防止法に抵触して罰則を受ける
ねずみ講は「無限連鎖防止法」によって禁止されており、運営者や勧誘者に対して厳しい罰則が設けられています。
ねずみ講の罰則は下記の通りです。
違法行為 | 罰則 |
---|---|
ねずみ講を設立・運営している | 3年以下の懲役または300万円以下の罰金、もしくは両方の併科 |
ねずみ講の勧誘を繰り返し行う | 1年以下の懲役または30万円以下の罰金 |
ねずみ講の勧誘を一度でも行う | 20万円以下の罰金 |
ねずみ講の勧誘を受けてお金を支払っただけなら被害者ですが、勧誘を一度でも行うと加害者として罰則を受けます。
解約や返金の交渉が難航する
ねずみ講への入会後に「やっぱりやめたい」と思っても、解約や返金の交渉は難航することが多いものです。
交渉が難航する理由として最も多いのは、相手と連絡が取れなくなったパターンです。
ねずみ講の勧誘者がインターネットで知り合った相手であれば本名すら分からないケースもあり、連絡先が一切分からず、泣き寝入りするしかありません。
また、友達や先輩経由で入会したため言いにくいという心理的ハードルや、弁護士への依頼費用が支払えないなど金銭的な理由もあります。
オンラインカジノのねずみ講・マルチ商法で実際に摘発された事例
過去にはオンラインカジノを悪用したねずみ講・マルチ商法で実際に摘発された事例もあります。とくに有名なのは、マルチ商法グループ「ERA(イーラ)」による悪質マルチ事件です。
ERAの首謀者は「オンラインカジノの紹介料で楽に稼げる」などと勧誘し、高額な入会費や月会費を騙し取った罪に問われています。さらに「報酬を得るには毎月2万6,000円以上をオンラインカジノに賭ける必要がある」ということを知らせずに契約を進めていました。
首謀者はSNSや仲間を使って「儲かっているアピール」を巧みに行い、1年間で62億円を被害者達から騙し取ったそうです。
ERAは既に解体されていますが、似たような手口でオンラインカジノを悪用してお金を騙し取る詐欺グループは未だに存在します。
オンラインカジノのねずみ講の被害に遭わないための対策
オンラインカジノのねずみ講被害に遭わないための対処法を解説していきます。
オンラインカジノのねずみ講の被害に遭わないための対策
- オンラインカジノに初期費用は必要ないことを知っておく
- 公式以外から収入を得られる話には要注意
- SNS上の稼いでいるアピールを信用しない
オンラインカジノに初期費用は必要ないことを知っておく
前述した通り、ねずみ講の勧誘者はオンラインカジノを商材として入会費や月会費などを求めてきます。
しかし、海外で合法的に運営されているオンラインカジノを利用するに当たり、初期費用は月額費用などは一切必要ありません。
中にはアフィリエイトを称してねずみ講に勧誘し、初期費用の支払いを求めてくるケースもあります。公式のアフィリエイトは確かに存在しますが、紹介者側が費用を支払うことはありません。
以上のことから、入会金や月会費などの話が出た時点でねずみ講を疑いましょう。
公式以外から収入を得られる話には要注意
オンラインカジノのねずみ講では「権利収入」や「不労所得」などのワードを使って勧誘してくるケースが多く見られます。
例えば「オンラインカジノのオーナーになって紹介すれば、権利収入を得られる」というものです。
オンラインカジノは公式で提供されているゲームで勝つか、アフィリエイト以外に稼ぐ仕組みはないので、権利収入や不労所得を得る方法はありません。
「権利収入や不労所得を得られる」「楽に稼げる」などの謳い文句でオンラインカジノを紹介された場合は、話に乗らずきっぱりと断るようにしましょう。
SNS上の稼いでいるアピールを信用しない
ねずみ講の勧誘者は、稼げていることを示すためにSNS上で「お金持ちアピール」をしています。
XやInstagramなどで多いのは、ハイブランドの品物を掲載したり、年に何度も海外旅行に行ったりしているなどのアピールです。
写真が掲載されているので信じてしまいそうになりますが、これらのアピールは相手を騙すためのフェイクです。使われている写真は拾い画像の可能性が高いため、信用してはなりません。
前述した通り、ねずみ講で稼げるのはピラミッドの上層にいるわずかな人数だけです。下層の人達はSNSでアピールされているような稼ぎは絶対に得られないため、注意してください。
オンランカジノを悪用したねずみ講まとめ
この記事を読んだらわかること
- SNSやマッチングアプリで勧誘されることがある
- 知り合いや友達からの勧誘も要注意
- オンカジネズミ講で儲かることはない
- オンカジに初期費用は必要ない
オンラインカジノを悪用したねずみ講では、様々な手口で人を騙してお金を支払わせようとします。
「楽に稼げる」という謳い文句に乗せられて入会すると、お金を取られるだけでなく、友人の信用まで失ってしまう可能性もあります。
勧誘されても絶対に誘いには乗らず、きっぱりと断るようにしてください。勧誘が余りにもしつこい場合は、警察に相談すれば対処してもらえます。
ねずみ講に勧誘されたときは一人で悩まず、周りの人に相談するようにしましょう。