「スマートライブカジノ事件」とは、 オンラインカジノのプレイヤーが日本で初めて逮捕された事件です。オンラインカジノはグレーゾーンとして黙認されていたため、業界内には衝撃が走りました。
実際に逮捕された事件があると、オンラインカジノをプレイしている人は不安を抱くでしょう。
今回の記事ではスマートライブカジノのプレイヤーが逮捕された理由や、事件の結末、スマートライブカジノ事件から考えるオンラインカジノの利用方法についても合わせて解説していきます。
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この記事を読んだらわかること
- スマートライブカジノ事件の概要
- プレイヤーが身元を特定された理由と逮捕容疑
- 逮捕されたプレイヤーとスマートライブカジノの結末
- オンラインカジノの違法性
- 事件から学ぶオンラインカジノでプレイする時の注意点
目次
- スマートライブカジノ事件の概要
- スマートライブカジノ事件のプレイヤー逮捕の理由
- 日本国内に胴元があると判断された
- SNSやブログ・チャットからプレイヤーが特定された
- スマートライブカジノ事件で逮捕されたプレイヤー3名の結末
- 2名のプレイヤーは略式起訴(有罪)
- 1名のプレイヤーは不起訴処分
- スマートライブカジノは違法ではない
- オンラインカジノでのプレイはグレーゾーン
- スマートライブカジノは事件後に倒産
- スマートライブカジノ事件から考えるオンラインカジノ利用方法
- オンラインカジノの基本情報を調べる
- ライブカジノのチャット機能の利用を控える
- SNSにオンラインカジノのプレイ画像を公開しない
- スマートライブカジノまとめ
スマートライブカジノ事件の概要
2016年3月、スマートライブカジノの利用者である計3名が賭博罪を理由に逮捕されました。
逮捕容疑は、2月の後半にかけてライブカジノなどに約22万円を賭けたとされています。
賭博罪は日本国内でギャンブルを行うと問われる罪状です。現行犯でない限り、証拠がなければ逮捕まではできません。
今回逮捕された3名は、ブログやSNSなどにオンラインカジノのIDを投稿していました。
投稿を発見した警察が捜査を行ったところ、オンラインカジノ内で実際にお金を賭けていることが発覚し、逮捕に至ったという経緯です。
スマートライブカジノ事件のプレイヤー逮捕の理由
スマートライブカジノは海外で合法的に運営されていたオンラインカジノであり、違法性はありません。また日本人プレイヤーも多くいました。
では何故3名だけが逮捕されてしまったのでしょうか。ここではスマートライブカジノ事件でプレイヤーが逮捕された理由を詳しく解説していきます。
日本国内に胴元があると判断された
スマートライブカジノのプレイヤー逮捕するに至った最も大きな原因は、日本国内に胴元があると警察が判断したためです。
日本国内で開かれた賭場でギャンブルをすると、賭博罪が適用されて逮捕されます。
スマートライブカジノはイギリスの企業が運営していましたが、下記の理由から日本国内に胴元があると判断されました。
- ライブカジノのディーラーが日本人だった
- チャットでディーラーや日本人プレイヤー同士が日本語で会話をしていた
- ライブカジノの営業時間が日本時間の夕方から深夜までだった
実際の運営は海外で行われていたものの、スマートライブカジノは日本人向けのサービスに特化しており、国内でギャンブルをしているのと変わらないと見なされました。
海外運営のオンラインカジノであっても、上記のようなケースでは賭博罪が適用される可能性があります。
SNSやブログ・チャットからプレイヤーが特定された
スマートライブカジノ事件で逮捕された3名は、SNSやブログなどにIDが表示されたスクリーンショットを掲載していたようです。
スマートライブカジノのチャットやプレイ映像などは、ログインさえすれば全プレイヤーが確認できる仕様になっていました。
そこで警察はスマートライブカジノのアカウントを実際に作り、賭けをしている様子を確認。
ブログに掲載されていたIDとスマートライブカジノのIDが紐づいたため、サーバーにブログの開示請求を行って個人を特定しました。
なお日本の警察の権力では、海外企業に開示請求を行うことはできません。そのため、国内のサーバーを利用したブログやSNSにアカウントIDを公開せず、スマートライブカジノでチャットもしていなければ逮捕されることはなかったでしょう。
スマートライブカジノ事件で逮捕されたプレイヤー3名の結末
スマートライブカジノ事件では計3名が逮捕され、検察に略式起訴を求められます。略式起訴は、裁判をせず被告人に罰金刑を科すことです。
軽微な犯罪の場合は略式起訴で済ませられることが多く、受け入れると有罪判決にはなりますが、罰金を支払えば釈放されます。
今回のスマートライブカジノ事件では全員が略式起訴を受け入れ、有罪になったわけではありません。逮捕後の対応により、3名はそれぞれ別の結末を迎えています。
2名のプレイヤーは略式起訴(有罪)
逮捕されたプレイヤーのうち、2名は略式起訴を受け入れて罰金刑を科されました。約10~20万円の罰金を支払い、釈放されています。
釈放されても有罪判決であることに変わりはないため、前科がつきます。また実名で報道されるリスクもありますが、裁判をせず軽い罰金で済むことから略式起訴を受け入れたのでしょう。
1名のプレイヤーは不起訴処分
残り1名のプレイヤーは略式起訴に納得できず、弁護士をつけて徹底抗戦の姿勢を見せました。
賭博罪の専門家である津田岳宏弁護士が事件を担当し、検察に下記のような意見書を提出しています。
- 賭博罪において本来裁かれるべきなのは胴元である
- スマートライブカジノは海外でライセンスを取得し合法的に運営しているため、賭博罪は適用されない
- 胴元に賭博罪が適用されないのに、プレイヤーだけを罰するのは不当である
意見書を受け取った検察は、プレイヤーを有罪にするのは難しいと判断。不起訴処分の決定を行い、裁判を行うことなくプレイヤーは無罪になりました。
スマートライブカジノは違法ではない
オンラインカジノは違法と政府が公言!
事件当初、オンラインカジノはグレーゾーンとされてきましたが、阿武町の誤送金事件以降、取り締まりが強化され、オンラインカジノは違法であると政府が明言しました。
オンラインカジノでプレイする際は十分注意しましょう。
スマートライブカジノはイギリスとマルタ共和国の国際ライセンスを取得し、合法的に運営していました。
日本国内でオンラインカジノを運営していれば、賭博罪によって胴元が摘発されます。
スマートライブカジノは海外に拠点を置き、海外のサーバーでオンラインカジノを提供していました。日本人向けのサービスが充実していたことも事実ですが、それだけでは日本の賭博罪には適用されません。
そのためスマートライブカジノ自体に違法性はなく、事件後に胴元の摘発はされていません。
オンラインカジノでのプレイはグレーゾーン
オンラインカジノのプレイは、現在の日本の法律では完全な違法ではないものの、合法とも言い切れません。
日本では公営ギャンブル以外の賭け事をした場合、賭博罪が適用されます。しかし、賭博罪が適用されるのはあくまでも「日本国内に胴元がある場合」です。
オンラインカジノは基本的に海外のカジノ合法国で運営されているため、胴元を摘発できません。
賭博罪は、基本的に胴元を摘発した上でプレイヤーを逮捕するものです。
胴元を摘発できない以上はプレイヤーの逮捕も難しいため、日本でオンラインカジノはグレーゾーンとして扱われているのが現状です。
スマートライブカジノは事件後に倒産
スマートライブカジノ事件が起きた約4ヶ月後の7月、スマートライブカジノの運営企業が破産申請を行いました。倒産に伴い、スマートライブカジノも閉鎖されています。
日本で起きた事件は倒産の一因になったかもしれませんが、最も大きな原因は経営不振です。
スマートライブカジノの元社員を名乗る人物によると、経営不振に陥っていたことから事件以前より計画倒産が企てられていたとのことです。
またプレイヤーへの出金が遅れたり、社員への給与も未払いの状態が続いたりと、資金面に関するトラブルが続いていました。
オンラインカジノを利用する際は、運営会社の経営に問題がないかも合わせてチェックしておいた方が良いかもしれません。
スマートライブカジノ事件から考えるオンラインカジノ利用方法
スマートライブカジノ事件を踏まえて考えると、今後のオンラインカジノの利用で注意すべきポイントがあることがわかります。
ここではスマートライブカジノ事件から考えるオンラインカジノの利用方法について、詳しく解説していきます。
オンラインカジノの基本情報を調べる
オンラインカジノは海外で運営されているものが大半ですが、必ずしも合法国で運営されているとは限りません。
そのためオンラインカジノを利用する際は、まず所在地や運営会社などの基本情報を調べましょう。カジノ違法国で運営されていたり、運営会社に不明な点があるオンラインカジノは避けてください。
また国際ライセンスを取得して運営しているかどうかも、重要なチェックポイントです。
ライセンス証書を確認できなければ、政府に申請せず違法に運営している可能性があります。
オンラインカジノの基本情報をきっちり調べ、安全性や信頼性を判断しましょう。
ライブカジノのチャット機能の利用を控える
オンラインカジノのライブカジノには、チャット機能が搭載されています。チャット機能は基本的にオープンな仕様で、IDや内容を誰でも閲覧できます。
スマートライブカジノ事件では、チャット機能の利用がプレイヤーの特定につながりました。また日本人ディーラーとやり取りをしていたことも逮捕の要因です。
そのため、ライブカジノを利用する際は極力チャット機能を利用しないようにしてください。特に日本人ディーラーとのやり取りは危険性が高いため、控えておきましょう。
SNSにオンラインカジノのプレイ画像を公開しない
スマートライブカジノに警察の捜査が入ったのは、SNSやブログなどでオンラインカジノのプレイ履歴をアップロードしていたためです。
SNSや動画投稿サイトを見てみると、オンラインカジノに関連する画像・動画が多数アップされています。大勢の中の1つなので大丈夫と思われがちですが、一歩間違えれば個人を特定される事態になりかねません。
オンラインカジノを利用する際は、プレイ画像やお金を賭けていることが分かる動画などを公開しないように注意しましょう。
スマートライブカジノまとめ
この記事のまとめ
- 公営ギャンブル以外で胴元が国内にいれば違法
- SNS・ブログやチャットから身元を特定される恐れがある
- オンラインカジノ自体は違法ではない
- オンラインカジノカジノでプレイする事はグレーゾーン
スマートライブカジノ事件について、事件の詳細や結末について解説しました。
海外で合法的に運営しているオンラインカジノを普通にプレイしているだけなら、逮捕されることはありません。
しかし今回の事件のように、SNSに公開しているIDとオンラインカジノのIDが紐づいた場合、突然逮捕される危険性があります。
日本でオンラインカジノはグレーゾーンのギャンブルと理解した上で、個人を特定されないよう注意しながらゲームを楽しみましょう。