このページでは、ルーレットのハウスエッジ(控除率)について解説します。
そもそもハウスエッジとは何か?計算方法は?といった基本的な事はもちろん、ルーレットの種類別のハウスエッジと計算式まで比較!さらに、よくある質問では「控除率と還元率の違い」や「ハウスエッジがないルーレットは存在するか?」についても説明します。
ルーレットのハウスエッジを理解する事で、勝率を高める事ができます。ぜひ習得しましょう!
この記事のまとめ
- ルーレットのハウスエッジとはカジノ側の取り分の事
- ハウスエッジの計算式は「100% -(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷(全ポケットの数)」
- ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットなら、ヨーロピアンの方がハウスエッジは低い
この記事はおよそ 8分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう
ルーレットのハウスエッジ(控除率)とは?
「ハウスエッジ(控除率)」とは、簡単に言えばカジノ側の取り分のことです。プレイヤーが支払った賭け金のうち、プレイヤーに戻ってくるお金の割合を還元率と言いますが、カジノ側に入ってくるお金の割合を控除率と呼びます。
ルーレットの控除率の特徴は、どの場所にベットしてもほとんどの場合ハウスエッジが同じになることです。そのため、36倍の高配当を狙って一点掛けしても、2分の1で当たる赤・黒に賭けても損になることはなく、どんなプレイヤーにも使いやすいことが特徴と言えるでしょう。
オンラインカジノと公営ギャンブルのハウスエッジを比較
そもそも、オンラインカジノでプレイできるゲームのハウスエッジは、公営ギャンブルなどと比較しても圧倒的に低く設定されています。
例えば競馬の場合、単勝だと主催側の取り分はおよそ20%、最も控除率の高いWIN5だと30%もの控除を差し引かれてしまいます。レースの開催費用、競馬場の運営、公的機関への予算などを計上すると、これくらいの控除率になってしまうのは仕方ない面もありますが、それでもかなり高いですよね。
それに比べると、オンラインカジノの控除率は5%以下!95%以上の金額をプレイヤーに還元しており、大変有利にプレイすることが出来ます。
というのも、オンラインカジノは実店舗ではないので運営費用が安く抑えられること、また全世界のプレイヤーを相手にするので1サイトあたりの利益が大きいことから、プレイヤーにより還元できるという仕組みになっています。
控除率はルーレットの種類によって違う
それではまず、ルーレットのペイアウトを考える上での基本の問題です。アメリカンルーレットとヨーロピアンルーレット、あなたならどちらを選びますか?
ここで、「べつにどっちでもいいじゃない?」と答える人はカジノにとってとてもいいお客様(カモ)に違いありません。
ルーレットのペイアウトは特殊なケースを除き、基本的にはゼロの箇所の数で決まります。アメリカンとヨーロピアンそれぞれのハウスエッジの計算を2倍配当の賭け方、ここでは赤黒賭けに置き換えて考えてみましょう。
ヨーロピアンルーレット
ペイアウトは18箇所の赤(もしくは黒)×当たった場合の配当2倍 ÷ホイール全体のスポット数37箇所(赤18+黒18+”0″)×100%≒97.30%
100%-97.30%=2.70%
ハウスエッジは2.70%
アメリカンルーレット
ペイアウトは18箇所の赤(もしくは黒)×当たった場合の配当2倍 ÷ホイール全体のスポット数38箇所(赤18+黒18+”0″+”00″)×100%≒94.74%
100%-94.74%=5.26%
ハウスエッジは5.26%
具体的な計算方法と計算式は後ほど詳しく解説しますが、ゼロが1つか2つという「たったそれだけの違い」で、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットではハウスエッジに2倍もの違いが出るのです。
何気なくアメリカンルーレットを選んでいるプレイヤーは、ヨーロピアンルーレットを選ぶのに比べて2倍の早さで負けていくことになります。
賭け方によってはフレンチルーレットが最も控除率が低い
賭け方によってはヨーロピアンルーレットよりもさらに有利なのが、フレンチルーレットです。
フレンチルーレットにはアンプリゾンルール (En Prison Rule) という特殊ルールが採用されており、イーブンマネーの賭け方(2倍配当の賭け方)のときにゼロが出ると賭け金の半分を次回のベットのために保留してくれます。
つまり、イーブンマネーベット時のハウスエッジはヨーロピアンのさらに半分の1.35%となります。赤黒賭け等を好んで使用するプレイヤーならフレンチルーレットを利用しない手はないでしょう。
実際のリアルカジノではアメリカンが大半でヨーロピアンを見かけることさえほとんどありません。さらにフレンチとなるとヨーロッパのカジノ以外に存在は皆無でしょう。しかし、ほとんどのオンラインカジノにはうれしいことにフレンチルーレットが用意されています。これは素晴らしいことですね。
ちなみにフレンチルーレットの控除率は、アンプリゾンルール以外はヨーロピアンルーレットの配置・控除率共に同じですので、そちらを参考にしてください。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)の計算方法
ルーレットに限った話でもないのですが、ハウスエッジは簡単に求めることが出来ます。
まず、そのゲームの還元率を計算します。還元率の計算方法は、(当選時の倍率)×(当選確率)で求められます。例えば45%の確率で2倍になる場合、還元率は 2 × 45% = 90% となります。
なお、バカラのように結果によって配当が異なる(バンカーに賭けると、バンカーが勝利した場合とタイだった場合で配当が違う)場合は、それぞれの配当と確率を掛け算したものを合計する必要がありますが、ルーレットの場合は当たりかハズレしかないのでより簡単に計算できます。
ハウスエッジ(控除率)の計算式
100% -(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷(全ポケットの数)
ハウスエッジの計算式は上記の通りです。
なお、ルーレットにおいては、どのエリアを選んでも控除率は同じ(フレンチルーレットのアンプリゾンルール、アメリカンルーレットのファイブナンバーズベットを除く)ように設定されています。以下の項目でこれらの内容を詳しく解説します。
ルーレットの種類別のハウスエッジ(控除率)
ルーレットの種類 | 特徴 | 控除率 |
---|---|---|
ヨーロピアンルーレット | スポット数37箇所 | 2.70% |
アメリカンルーレット | スポット数38箇所(0が2箇所) | 5.26% |
まず、ルーレットの種類別にハウスエッジを確認しましょう。すると、ヨーロピアンルーレットの控除率は2.70%であるのに対し、アメリカンルーレットの控除率はなんと5.26%もあります。同じルーレットなのに、なぜ2.5%以上の違いがあるのでしょうか?
これは、ルーレットのレイアウトに特徴があります。ヨーロピアンルーレットのスポットは1-36に加え「0」のポケットがあり、37個です。しかし、アメリカンルーレットのスポットは1-36に加え「0」「00」と2つのスポットが用意されています。
なのに、それぞれのルーレットでは当たった時の倍率が同じように設定されています。
例えば一点掛けでベットした場合、ヨーロピアンルーレットなら37個の中から1個の当たりを選んで36倍の配当をゲットできますが、アメリカンルーレットだと38個の中から1個の当たりを選んで36倍の配当をゲットするのでその分可能性が下がり、控除率は上がってしまうということです。
それぞれのハウスエッジについて詳しく解説します。
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジ
ベット方法 | カバー数 | ハウスエッジ |
---|---|---|
ストレートベット | 1点 | 2.7% |
スプリットベット | 2点 | |
ストリートベット | 3点 | |
コーナーベット | 4点 | |
フォーナンバーベット | 4点 | |
ダブルストリートベット | 6点 | |
ダズンベット | 12点 | |
コラムベット | 12点 | |
赤・黒 | 18点 | |
奇数・偶数 | 18点 | |
ハイ・ロー | 18点 |
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジについては、全ての賭け方で2.7%になるように設定されています。
というのも、ヨーロピアンルーレットにおいては、必ず(カバーしているポケットの数)×(当選倍率)が36になるように設定されているからです。例えばストレートベットの場合、カバーしているポケットは1個しかありませんが、倍率は36になっています。
また、赤や黒といったアウトサイドベットに賭ける場合、当選ポケットが18個、倍率が2倍となっているのでこちらも掛け算すると36になります。
そのため控除率が一律で設定されていることから、一攫千金狙いでも2分の1狙いでも同じ期待値でプレイできるようになっているというメリットがあります。
なお先ほども解説しましたが、アンプリゾンルールのあるフレンチルーレットの場合、赤・黒・奇数・偶数・ハイ・ローのいずれかにベットすると「0」に入った時に半分賭け金が戻ってくるので、ハウスエッジは半分の1.35%となります。
ヨーロピアンの計算式
100% -(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷ 37
計算例
- ストレートベット… 100% – 36【倍率】 × 1【ポケット数】 ÷ 37 = 2.7%
- 赤にベット… 100% – 2【倍率】 × 18【ポケット数】 ÷37 = 2.7%
ヨーロピアンルーレットのポケット数は合計で37個です。そのためいずれの場合もハウスエッジはおよそ2.7%となります。
アメリカンルーレットのハウスエッジ
ベット方法 | カバー数 | ハウスエッジ |
---|---|---|
ストレートベット | 1点 | 5.26% |
スプリットベット | 2点 | |
ストリートベット | 3点 | |
コーナーベット | 4点 | |
ファイブナンバーベット | 5点 | |
ダブルストリートベット | 6点 | |
ダズンベット | 12点 | |
コラムベット | 12点 | |
赤・黒 | 18点 | |
奇数・偶数 | 18点 | |
ハイ・ロー | 18点 |
アメリカンルーレットのハウスエッジにおいては、ほとんどすべての賭け方で5.26%となります。アメリカンルーレットにおいては、必ず(カバーしているポケットの数)×(当選倍率)が36になるように設定されているのはヨーロピアンと同じです。
しかし、どの賭け方をしても「0」と「00」は必ずハズレになってしまう(ストレートベット、スプリットベットなどで0に賭けた場合は除く)ので、ヨーロピアンルーレットにない「00」の分ハズレの可能性が増えて控除率が上がってしまう、という仕組みになっています。
そのため、特に理由のない限りはアメリカンルーレットよりヨーロピアンルーレットをプレイした方がお得と言えるでしょう。
アメリカンの計算式
100% -(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷ 38
計算例
- ストレートベット… 100% – 36【倍率】 × 1【ポケット数】 ÷ 38 = 5.26%
- 赤にベット… 100% – 2【倍率】 × 18【ポケット数】 ÷38 = 5.26%
アメリカンルーレットのポケット数は合計で38個です。そのためハウスエッジはおよそ5.26%となりますが、ファイブナンバーベットに限り7.89%とより不利な賭け方になります。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)でよくある質問
- 控除率と還元率の違いは何?
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控除率と還元率は正反対の概念です。控除率とはハウスエッジと呼ばれ、プレイヤーが支払った金額のうち胴元側が回収するお金の割合のことを指し、還元率とはプレイヤーが支払った金額のうちプレイヤーに払い戻されるお金の割合のことを指します。
そのため、控除率が高いほどカジノ側に有利、還元率が高いほどプレイヤー側に有利となります。なお、控除率と還元率を合わせるとピッタリ100%になります。
- ハウスエッジがないルーレットはありますか?
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ハウスエッジのないルーレットは存在しません。すべてのルーレットには「0」が存在し、0に入るとストレートベットを除いては全てのベットが親の総取りになってしまいます。
ただし、0に入ったら半分ベット額が返ってくるフレンチルーレットはハウスエッジを極力抑えたルーレットと言えるでしょう。他の攻略法やプロモーションと組み合わせて、実質的にハウスエッジのないルーレットを作ることもできるかもしれません。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)まとめ
ルーレットのハウスエッジ(控除率)は、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットでかなり異なります。ヨーロピアンルーレットの控除率は2.7%と、アメリカンルーレットのおよそ半分!
そのため特に理由のない場合、ヨーロピアンルーレットで戦う方がより勝ちやすいと言えるでしょう。
特に、アンプリゾンルールが適用されるフレンチルーレットの控除率は驚きの1.35%!
ただし、単に「フレンチルーレット」という名前であっても単にフランス語を喋るルーレットである可能性もあるので、「ラ・パルタージュ(la partage)」で検索するとアンプリゾンルールが適用されたフレンチルーレットをプレイすることが出来ます。
賢くルーレットを立ち回って、コツコツと利益を増やしてみてはいかがでしょうか?
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
ルーレットにはハウスエッジ(控除率)という、いうなればカジノの取り分が設定されています。このハウスエッジは種類ごとに異なりますが、ハウスエッジが少ない程カジノの取り分が少ない=プレイヤーが有利という事です。ヨーロピアンとアメリカンなら、ヨーロピアンの方が控除率は低いですよ!